資格欄には介護に関連づくものを
介護職の履歴書で重視される項目の一つが資格欄です。資格欄の書き方によって、書類選考を突破できるかどうかが分かれます。書類選考を突破するための書き方のコツを見ていきましょう。

資格は数よりも質
介護職が履歴書の資格欄を記入する際は、量よりも質を重視することが大切です。履歴書の資格欄は、単に取得した資格をすべて羅列すれば良いというわけではありません。多くの資格を記載することが、必ずしも採用担当者に良い印象を与えるとは限らないからです。
介護職の求人に応募する際、資格欄に記載するべき資格は、介護の仕事に関連するもの、そして応募先にアピールできるものだけに絞り込むようにします。介護福祉士や実務者研修、初任者研修といった資格は、介護職として働く上で必須の資格あるいは有利になる資格ですので、必ず記載しましょう。また、応募先の施設の種類によっては、特定の資格がより重視される場合もあります。認知症ケアに特化した施設であれば、認知症介護実践者研修の資格がアピールポイントになります。一方で、介護の仕事に無関係の資格は、記載する必要はありません。例えば簿記やITパスポートなどの資格は、介護の仕事には直接関係ないため、記載しても評価には繋がりません。
さらに、応募先の業務内容によっては、運転免許が有利になる場合があります。利用者の送迎がある仕事に応募する場合は、資格欄に忘れずに運転免許取得の旨を記載しましょう。
勉強中の資格
資格は、採用担当者にとって応募者のスキルや知識を判断する材料の一つとなります。特に介護の仕事は、専門的な知識や技術が求められるため、資格の有無は重要な選考基準となる場合が多いです。
無資格OKと書かれている求人は、文字通り無資格の方にも採用のチャンスがあります。しかし、応募者多数の場合、資格の有無が合否に影響する可能性も否定できません。もしも取得に向けて勉強中の資格があれば、履歴書の資格欄に書いておくと立派なアピール材料になります。まだ取得に至っていなくても、勉強中の資格を記載することで、介護の仕事に対する意欲が伝わります。「〇〇資格取得のため勉強中(〇年〇月受験予定)」のように、具体的な取得時期も併せて記載するとより効果的です。
資格欄は、応募者の熱意を伝える貴重なスペースです。積極的に活用することで採用担当者に良い印象を与え、書類選考突破の可能性が高まるでしょう。
取っておきたい資格
介護職が積極的に取りたい資格の一つに、介護職員初任者研修があります。介護の分野でキャリアを積みたいと考えている方にとって、最初のステップとして最適な資格です。
介護職員初任者研修は、介護の資格の中で最も取得しやすい資格の一つであり、未経験の方も研修を通して介護の基本的な知識や技術を学べます。そのため、この資格を取得していると、介護施設や事業所への採用の可能性が高まります。履歴書の資格欄に記載する際には、注意が必要です。この研修は、試験に合格することで資格が得られるという形式ではなく、決められたカリキュラムを全て修了することで資格が得られるという形式です。そのため、資格欄に書くときは「取得」や「合格」ではなく「修了」と記載する必要があります。履歴書を作成する際は、この点にも注意して正確に記載しましょう。
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